花のれん

楽屋のれんは、「花のれん」ともいわれます。

山崎豊子の小説「花のれん」は、吉本興業創業者・吉本せいをモデルにした小説で、「花のれん」が印象的に描写されています。

元々、芝居や演芸、コンサートなどで客から受けるご祝儀を総称して「花」と呼ぶことから、贔屓筋から贈られたのれんも「花のれん」と呼びました。

花がデザインされたのれんというわけではありません。

江戸時代には、芝居茶屋、相撲茶屋、水茶屋、髪結床などが、役者や力士などの贔屓から贈られたのれんを「花のれん」としてかけていました。

当時は、「花のれん」があちらこちらで見られたそうです。

しかし芝居茶屋なども無くなった現在では、楽屋の入り口に飾る「楽屋のれん」として見られるのみとなりました。

楽屋のれん

江戸時代から続くファンからの贈り物「楽屋のれん」

贈ったファンも誇らしく、贈られた役者さんも大変うれしい贈り物となります。

「楽屋のれん」を贈り、贈られることで、ファンと役者さんの絆もより深くなるのではないでしょうか。

機会があれば、ぜひ贈ってみてはいかがでしょう。

お店の顔では、さまざまなオリジナルのれん制作のご相談も無料で承っております。

ぜひ、お気軽にご相談くださいませ。

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参考:谷 峯藏,“花のれん”,暖簾考,日本書籍株式会社 昭和54年,127-135