乳(ち、ちち)とは、のれんの上部にのれん棒を通すために付ける輪っか状の部分です。関東風ともいい、見た目に風情があり、のれん棒が通しやすいというメリットがあります。乳の語源は諸説ありますが、犬の乳首が行儀よく一列に並んでいる様子からとったといわれています。また、同じくのれん棒を通す部分を袋状に縫い上げる仕様もあります。こちらは関西風ともいい、見た目がすっきりしており、のれん棒が抜けにくいというメリットがあります。